#19 2024年度インフルエンザワクチン接種について
今回は、当院での2024年度インフルエンザワクチン接種について、の御案内です。
(当院ホームページ『ブログ』「#9 インフルエンザはインフルエンサー⁇」「#10 どうなの?今年のインフルエンザ」のページもご覧ください。)
昨シーズンのインフルエンザ振り返り
新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)に伴い、インフルエンザの本格的な流行はここ数年みられませんでした。
2023年は年始からインフルエンザ陽性者数が増加し、1月末~2月初めにピークを迎えました。
その後減少傾向に転じたものの、収束することなくだらだらと流行が続き、9月に入ると再び増加傾向になりました。
京都府では10月中旬に注意報レベル(定点当たりの報告数が10人以上)に到達。
12月第2週と2024年1月第5週の2回をピークに大流行し、3月に入ってようやく注意報が解除されました。
国立感染症研究所の報告によれば、2023/24シーズンに分離・検出されたインフルエンザウイルスを型別にみると、A型(H3)が約半数、A型(H1 pdm09)とB型がそれぞれおよそ1/4ずつでした。
3つのタイプのインフルエンザウイルスが広がったことでこれほどの大流行となり、昨シーズンに2回あるいは3回インフルエンザに罹ったという方が少なくなかった理由です。
当院でのインフルワクチン接種について
予防する病気
インフルエンザA型およびB型
対象年齢・接種回数
生後6か月~12歳;2回
(4週間隔推奨)
13歳~成人 ;1回
お子さんだけでなく、お父さんやお母さんをはじめ、御家族の方も接種可能です。
(ただし、妊娠中の方は産科で接種許可を受けている場合に限ります。)
なお、当院は高齢者インフルエンザ定期予防接種の協力医療機関ではありません。
接種方法
不活化ワクチンの皮下注射
(現在国内で広く用いられているのは、A型2種類、B型2種類をカバーした4価ワクチンです。)
今年度当院では経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(フルミスト®点鼻液)の取り扱いはありません。
接種費用
年齢にかかわらず、
3,500円/回(税込み)
接種期間
2024年10月1日(火)
~12月25日(水)
※インフルエンザ予防接種予診票への事前記入にご協力ください。
予診票link;インフルワクチン予診票.pdf
予約受付期間
2024年9月9日(月)
~接種希望日の前日
インフルエンザワクチン受付期間中、以下の時間帯はインフルワクチン単独接種のみの専用予約枠となります。
診察・処方・他ワクチンとの同時接種を希望の方は他の時間帯を御予約ください。
(下記以外の時間帯での接種を希望される方は御相談ください。)
【2024年10月1日~12月25日】
(月)~(金) 15:30-16:00、
17:00-17:30
(土) 11:30-12:00
予約方法
画像は2023年度のものですが、予約方法は概ね変わりありません。
【インフルワクチン単独接種を希望の方】
当院WEB予約トップページ『予約をとる』
→「予約の種類を選択」画面最上段『インフルエンザワクチンのご予約』
→「予防接種履歴の入力」画面で、今シーズンのインフルワクチン1回目の接種日を入力
(今年度初めての接種の方は空欄のまま次に進んでください)
→「予約の種類を選択」画面で『インフルエンザ〇回目』を選択
→「予約日時を選択」画面で、ご希望の接種日時を選択
→「内容確認」画面で予約内容が正しければ『予約確定』
【他のワクチンとの同時接種を希望の方】
当院WEB予約トップページ『予約をとる』
→「予約の種類を選択」画面『予防接種のみ』
→「問診票の入力」画面の内容を確認の上、インフルエンザワクチンの同時接種を希望『する』にチェック
→「予防接種履歴の入力」画面で、これまでに受けた予防接種の接種日を記入
→「予約の種類を選択」画面で、接種希望のワクチンを選択
→「予約日時を選択」画面で、ご希望の接種日時を選択
→「内容確認」画面で予約内容が正しければ『予約確定』
→「受付完了」画面で、他のワクチン接種もご希望であれば上記と同様に、追加の希望がなければ『終了(これ以上同時接種しない)』
※インフルエンザワクチンと他のワクチンの同時接種をご希望の場合は、インフルエンザを含めて4種類までとなるようにご予約ください。
※インフルエンザ同時接種を希望された場合でも、予約完了画面にインフルエンザワクチンは表示されません。
予約ページ上のメニュー「簡易問診」から選択内容をご確認ください。
※インフルエンザワクチンについては10/1(火)~12/25(水)の期間のみ接種可能です。
その期間外で同時接種を希望された場合、インフルエンザワクチンは接種できませんのでご了承ください。
インフルエンザワクチンQ&A
① ワクチンは毎年受けなければならないの?
インフルエンザウイルスは毎年のように形を変えながら(変異しながら)流行を繰り返すので、基本的には毎年接種が必要です。
今年のワクチンは今冬に流行が予測されるウイルス株を用いて製造されています。
② ワクチンの効果はいつまであるの?
過去のインフルエンザ罹患歴や予防接種歴などによっても異なりますが、一般的にワクチンの予防効果が期待できる期間は、接種後2週~5か月程度とされています。
③ いつワクチンを受けるのがいいの?
我が国では例年12月末~翌年3月頃に季節性インフルエンザが流行するので、12月中旬までには規定回数を接種完了するのが望ましいです。
④ 2回接種の場合の接種間隔はどのくらいあけるのがいいの?
1回目の接種から2週間あければ2回目接種が可能ですが、より高い免疫効果を得るためには、4週間あけるのが良いとされています。
⑤ ワクチンをうったのにインフルエンザに罹ったけれど、ワクチンって意味あるの?
ワクチンを接種してもインフルエンザウイルスの感染を完全に防ぐことはできません。
ただし、インフルエンザにかかった時の重症化や合併症の発生を予防する効果は証明されています。
また一定程度の発病予防効果もあるとされています。
⑥ 卵アレルギーがあっても接種できるの?
インフルエンザワクチンは製造過程で鶏卵を使用していますが、近年高度に精製され残存鶏卵由来成分はごく微量であるため、卵アレルギーがあっても重篤なアレルギー反応が生じる可能性は極めて低い、と考えられています。