#5 健診ノススメ
- 2023年7月11日
- 乳幼児健診
今回は健診についてのお話です(当院ホームページ『診療内容』乳幼児健診のページも御参照下さい)。
ちなみにここでいう「健診」とは「健康診査」の略称です。
我が国の乳幼児健診事業は母子保健法に基づいて実施され、中でも1歳6か月児と3歳児を対象とする健診は、「厚生労働省令の定めるところにより、市町村が行わなければならない」法定健診とされています。
他の月齢での健診はいわゆる法定健診ではありませんが、各市町村により様々な対象時期に実施され、現在京都市では生後4か月、8か月、1歳6か月、3歳の計4回、各区役所・支所の子どもはぐくみ室で健康診査・保健指導・育児に関する相談などが行われています。
これらは同月齢の乳幼児が指定の日時に一堂に集まって行われる集団健診で、無料で受けることができます。
この4回の健診時期は “発達の節目” とされており、必ず受けるようにしてください。
では、この4回の定期健診を受けていれば十分といえるでしょうか?
理想的には1歳までの間は毎月1回健診を受けるのが良いとされています。
なぜこれほど多くの回数の健診を受けなければならないかというと、
①隠れた病気の早期発見から早期治療につながる。
②発達の遅れに早く気付くことで早期療育が可能となる。
③こどもの身体的・精神的成長を客観的に把握することができる。
④育児に関する様々な不安や疑問を相談することができる。
などのメリットがあるからです。
生後1か月の健診は、お母さんの産後健診と合わせて、出産した医療機関で行うことがほとんどです。
その後多くの自治体で実施される3~4か月健診まで、赤ちゃんの診察や相談をする機会はあまりありません。
特にコロナ禍を経験して以降、病気でもないのに赤ちゃんや小さなお子さんを病院に連れていくことに不安や抵抗を感じるようになった方もたくさんおられるでしょう。
当院では赤ちゃんを持つ御家族が安心して受診できるよう、平日午後の診療時間 (14:30~18:00)を「クリーンタイム」と名付けて、発熱、咳、嘔吐・下痢などの感染症が疑われる症状のない方のための時間としています。
当院を受診していただくことが、お子さまの成長をともに喜び、御家族が子育てに自信を持てる機会になれば、とスタッフ一同思っています。
※当院の健診は有料(2,750円税込)です。
京都市にお住まいの方であれば、区役所保健福祉センターで4か月、8か月、1歳6か月、3歳の計4回乳幼児健診を行っています。
当該月齢の方はそちらを受けてください。
※健診の結果、必要がある場合には、高次医療機関や京都市児童福祉センター/京都府立こども発達支援センター、他診療科などに御紹介いたします。
※健診は健康なときに行うものです。体調の良くないときは、元気になってから受けましょう。