#10 どうなの?今年のインフルエンザ|かとうベビー&キッズクリニック|醍醐駅すぐ京都市伏見区の小児科

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#10 どうなの?今年のインフルエンザ|かとうベビー&キッズクリニック|醍醐駅すぐ京都市伏見区の小児科

#10 どうなの?今年のインフルエンザ

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今回は前回に続いてインフルエンザについて、です(当院ホームページ『ブログ』「#9 インフルエンザはインフルエンサー⁇」のページもご覧ください

 

インフルエンザにかかってしまったら

まずは安静にしてしっかり休みましょう。

そして何でも構わないので、水分を十分に補給しましょう。

一般に、インフルエンザの感染期間周囲に感染させる可能性がある期間は発熱1日前~発症後7日目頃までとされています。

そのため罹患後の登校・登園再開の目安は、

①「発症後5日を経過」

(発熱が始まった日日目と数える

②「解熱後2日(乳幼児の場合は3日)を経過するまで」

解熱した日は日目と数える

の両方の条件を満たす必要があります(下図参照)。

お子さんがインフルエンザにかかった場合、特に注意していただきたいのは “異常行動を起こす可能性がある” という点です。

急に走り出す、部屋から飛び出そうとするなど突飛な行動をとることがあるため、インフルエンザ治療薬使用の有無にかかわらず、少なくとも発症後日間はお子さんの言動に気を付けてください。

万が一の事故を防ぐための対策例

● 玄関やすべての部屋の窓の鍵を確実にかける。

● ベランダに面していない部屋で寝かせる。

● 格子付き窓のある部屋があれば、その部屋で寝かせる。

● 一戸建てに住んでいる場合は、できる限り1階で寝かせる。

 

インフルエンザ治療薬について

インフルエンザの多くは自然軽快する病気であり、特別な治療薬を使用しないと治らないというわけではありません。

ただ発症から48時間以内に抗インフルエンザ薬の使用を開始すると、発熱期間を日間程度短縮し、ウイルス排出量を減少させる効果があるとされます。

現在外来で処方する抗インフルエンザ薬としては、主に次のものがあります。

オセルタミビル(商品名:タミフル)

販売開始;2001年2月

内服薬(ドライシロップ、カプセル)・回×日間

副作用;下痢、嘔吐、発疹、低体温など

特徴;最も使用実績があり、生後2週以降の新生児から成人まで幅広く利用可能。

ザナミビル(商品名:リレンザ)

販売開始;2000年12月

吸入薬・回×日間

副作用;発疹、下痢、嘔気・嘔吐、気管支けいれんなど

特徴;我が国で最も早く発売されたインフルエンザ治療薬。

 気管支喘息や乳製品にアレルギーがある場合は推奨されない。

ラニナミビル(商品名:イナビル)

販売開始;2010年10月

吸入薬・回で完了

副作用;下痢、嘔気、蕁麻疹、めまい、気管支けいれんなど

特徴;気管支喘息や乳製品にアレルギーがある場合は推奨されない。

バロキサビル マルボキシル(商品名:ゾフルーザ)

販売開始;2018年3月

内服薬(錠剤)・回で完了

副作用;下痢、嘔気、変異ウイルスの発生など

特徴;5歳以下の小児では変異ウイルスの出現リスクが高く、2023年12月時点で日本小児科学会はこの年代への積極的使用を推奨していない。

治療薬比較① 使用回数

—1日2回×5日間 vs. 1回だけで終了—

内服薬のオセルタミビルと吸入薬のザナミビルは日間使用する薬剤であるのに対し、吸入薬のラニナミビルと内服薬のバロキサビルは回使用するのみで効果が得られるとされる薬剤です。

病気のお子さんに薬を飲ませたり吸入させるのは御家族にとっても負担になるので、回で完了する治療薬は大変魅力的です。

しかし “薬剤使用のチャンスが回しかない” ともいえるので、上手に薬を使用できなかったり症状がなかなか良くならない場合でも追加投与ができない、という側面もあります。

治療薬比較② 使用方法

—内服薬 vs. 吸入薬—

内服薬のオセルタミビルはドライシロップとカプセルが販売されており、新生児から成人まで幅広く利用できます。

内服薬のバロキサビルは2023年12月現在錠剤のみの販売であり、錠剤の服薬が困難と考えられる5歳未満での使用は現実的ではありません。

ザナミビルとラニナミビルはともに吸入薬なので、特に5歳以下の乳幼児には使用が難しいことが多いです。

この二剤はいずれも粉末の薬剤を吸入するタイプなので咳込みを誘発する可能性があり、呼吸器症状が強い場合や気管支喘息などの呼吸器疾患がある場合には注意が必要です。

また、ザナミビルとラニナミビルは乳蛋白を含む薬剤であるため、乳製品にアレルギーがある場合にはお勧めできません。

 

この冬のインフルエンザはどうなるの?

我が国では毎年1,000万人、約10人に1人が感染するといわれる季節性インフルエンザですが、新型コロナウイルスの感染拡大により、ここ数年は本格的な流行がみられませんでした。

年ぶりの流行となった昨冬(2022/23)は主にH3N2タイプのA型インフルエンザが流行りましたが、その後も収束することなくだらだらと流行が続き、今年は夏にも多くのインフルエンザ患者さんがいました。

9月頃からはH1N1タイプのA型インフルエンザも増え出して、H3N2タイプとともに例年に比べて早い流行を作り出しています。

異なるタイプのインフルエンザウイルスが同時流行しているため、この冬はインフルエンザに2回(B型インフルエンザも含めると3回)かかってしまう可能性があります。

当院では12/28(木)予約分までインフルエンザワクチン接種を行っていますので、ご希望の方はぜひWEB予約してください。