#31 2025年度インフルエンザワクチン接種について
今回は、当院での2025年度インフルエンザワクチン接種について、の御案内です。
(当院ホームページ『ブログ』
「#29 痛くないインフルワクチン「フルミスト®」について」
のページもご覧ください。)
昨シーズンのインフルエンザ振り返り
2024/25シーズンのインフルエンザは2024年末に急速に拡がり、かつてない規模の流行となりました。
1週間の1定点医療機関当たり患者報告数が、
■ 流行の目安 ;1を超えたとき
■ 注意報の基準;10を超えたとき
■ 警報の基準 ;30を超えたとき
京都府では第46週(11/11~)に流行入りしましたが、その後加速度的に拡大。
第50週(12/9)に注意報レベル、その翌週の第51週(12/16~)には一気に警報レベルに到達しました。
定点当たりの報告数は、第52週(12/23~)の54.88をピークに2025年第4週(1/20~)まで警報レベルが続くという、爆発的な大流行でした。
この大流行を生み出した原因のほとんどは、ここ数年主に流行していたA型(H3)ではなく、A型(H1 pdm09)でした。
感染拡大があまりにも速すぎたために、「ワクチン接種が間に合わなかった」という方が非常に多く、昨シーズンたくさんのインフルエンザ陽性者を診療した中で、8~9割の方はワクチン未接種であった印象です。
当院でのインフルワクチン接種について
予防する病気
インフルエンザA型およびB型
対象年齢・接種回数
いずれも、A型2種類(H1N1、H3N2)、B型1種類をカバーした3価ワクチンです。
💉 不活化ワクチン(注射) 💉
生後6か月~12歳;
2回(4週間隔推奨)
13歳~成人;
1回のみ
お子さんだけでなく、お父さんやお母さんをはじめ、御家族の方も接種可能です。
(ただし、妊娠中の方は産科で接種許可を受けている場合に限ります。)
なお、当院は高齢者インフルエンザ定期予防接種の協力医療機関ではありません。
👃 経鼻ワクチン(フルミスト®) 👃
2~18歳が対象、
1回のみ
当院への受診歴がある方のみ。
新患の方は、持病の確認のために、まず当院を受診してください。
※医師の診察によりフルミスト®不適当と判断した場合には、不活化ワクチン(注射)に切り替える場合があります。
⚠ 推奨されない場合があります。
必ず当院ホームページ『ブログ』「#29 痛くないインフルワクチン「フルミスト®」について」のページをご覧ください。
接種方法
💉 不活化ワクチン(注射) 💉
上腕に皮下注射
👃 経鼻ワクチン(フルミスト®) 👃
左右の鼻腔内に0.1mlを1回ずつ噴霧
接種費用
💉 不活化ワクチン(注射) 💉
年齢にかかわらず、3,500円/回(税込み)
2回接種の方は、合計で7,000円。
👃 経鼻ワクチン(フルミスト®) 👃
8,500円/回(税込み)
接種期間
💉 不活化ワクチン(注射) 💉
2025年10月1日(水)
~12月24日(水)
※インフルエンザ予防接種予診票への事前記入にご協力ください。
予診票link;不活化インフルワクチン予診票.pdf
👃 経鼻ワクチン(フルミスト®) 👃
2025年9月29日(月)
~在庫なくなり次第終了
※フルミスト点鼻液接種予診票への事前記入にご協力ください。
予診票link;フルミスト®予診票.pdf
予約受付期間
💉 不活化ワクチン(注射) 💉
2025年9月8日(月)
~接種希望日の前日まで
👃 経鼻ワクチン(フルミスト®) 👃
2025年9月8日(月)
~接種希望日の前日まで
※在庫なくなり次第終了します。
早めに接種してください。
インフルワクチン専用枠について
(月)~(金);
15:30-16:00
17:00-17:30
(土);
11:30-12:00
インフルエンザワクチン接種期間中、上記時間帯はインフルワクチン単独接種のみの専用予約枠となります。
診察・処方・他ワクチンとの同時接種を希望の方は、他の時間帯を御予約ください。
予約方法は?
💉 不活化ワクチン(注射) 💉
【インフル単独接種を希望の方】
当院WEB予約トップページ『予約をとる』
→「予約の種類を選択」画面最上段『インフルエンザワクチンのご予約』
→「予約の種類を選択」画面『不活化ワクチン(注射)』
→「予防接種履歴の入力」画面で、今シーズンのインフルワクチン1回目の接種日を入力
(今年度初めての接種の方は空欄のまま次に進んでください)
→「予約の種類を選択」画面で『インフルエンザ〇回目』を選択
→「予約日時を選択」画面で、ご希望の接種日時を選択
→「内容確認」画面で予約内容が正しければ『予約確定』
→「受付完了」画面が表示されれば予約完了です
【他ワクチンとの同時接種を希望の方】
※不活化ワクチン(注射)のみ
(画像は2023年度のものですが、予約方法は概ね変わりありません。)
当院WEB予約トップページ『予約をとる』
→「予約の種類を選択」画面『予防接種のみ』
→「問診票の入力」画面の内容を確認の上、インフルエンザワクチンの同時接種を希望『する』にチェック
※「問診票の入力」画面が表示されるのは、10/1(水)以降です。
→「予防接種履歴の入力」画面で、これまでに受けた予防接種の接種日を記入
→「予約の種類を選択」画面で、接種希望のワクチンを選択
→「予約日時を選択」画面で、ご希望の接種日時を選択
→「内容確認」画面で予約内容が正しければ『予約確定』
→「受付完了」画面で、他のワクチン接種もご希望であれば上記と同様に、追加の希望がなければ『終了(これ以上同時接種しない)』
※同時接種をご希望の場合は、インフルエンザワクチンを含めて4種類までとなるようにご予約ください。
※インフル同時接種を希望された場合でも、予約完了画面にインフルエンザワクチンは表示されません。
予約ページ上のメニュー「簡易問診」から選択内容をご確認ください。
※インフルエンザワクチンについては10/1(水)~12/24(水)の期間のみ接種可能です。
その期間外で同時接種を希望された場合、インフルエンザワクチンは接種できませんのでご了承ください。
👃 経鼻ワクチン(フルミスト®) 👃
当院WEB予約トップページ『予約をとる』
→「予約の種類を選択」画面最上段『インフルエンザワクチンのご予約』
→「予約の種類を選択」画面『フルミスト(経鼻)』
→まだであれば、先に当院ホームページ『ブログ』「#29 痛くないインフルワクチン「フルミスト®」について」のページをご覧ください。
→「予約日時を選択」画面で、ご希望の接種日時を選択
→「内容確認」画面で予約内容が正しければ『予約確定』
→「受付完了」画面が表示されれば予約完了です
不活化インフルエンザワクチン(注射)Q&A
経鼻ワクチン・フルミスト®Q&Aは、当院ホームページ『ブログ』「#29 痛くないインフルワクチン「フルミスト®」について」のページをご覧ください。
① ワクチンは毎年受けなければならないの?
インフルエンザウイルスは毎年のように形を変えながら(変異しながら)流行を繰り返します。
そのため、基本的には毎年ワクチンの接種が必要です。
今年のワクチンは今冬に流行が予測されるウイルス株を用いて製造されています。
② ワクチンの効果はいつまであるの?
不活化インフルエンザワクチンの予防効果が期待できる期間は、一般的に接種後2週~5か月程度とされています。
ただし、過去のインフルエンザ罹患歴や予防接種歴などによって異なります。
③ いつワクチンを受けるのがいいの?
我が国では、例年12月末~翌年3月頃に季節性インフルエンザが流行します。
従って、12月中旬までには規定回数を接種完了するのが望ましいです。
④ 2回接種する場合の接種間隔はどのくらいあけるのがいいの?
不活化インフルエンザワクチンは、1回目から2週間あければ2回目の接種が可能です。
ただし、より高い免疫効果を得るためには、4週間あけるのが良いとされています。
⑤ 予防接種したのにインフルエンザに罹ったけれど、ワクチンって意味あるの?
ワクチンを接種してもインフルエンザウイルスの感染を完全に防ぐことはできません。
ただし、インフルエンザにかかった時の重症化や合併症の発生を予防する効果は証明されています。
また、一定程度の発病予防効果もあるとされています。
⑥ 卵アレルギーがあっても接種できるの?
不活化インフルエンザワクチンは製造過程で鶏卵を使用しています。
しかし近年は高度に精製されており、残存鶏卵由来成分はごく微量です。
それゆえに、卵アレルギーがあっても重篤なアレルギー反応が生じる可能性は極めて低い、と考えられています。